内因・・病気を良くするのも悪くするのも心次第なのです。

精神的なことが病気の原因となることを、「内因」 といいます。
中医学では、「喜、度、哀、悲、恐、驚、憂、思」 の7つの感情を
七情(しちじょう)といって、昔から体に影響を与える重要なもの
だと昔から考えられていました。
仕事や人間関係による慢性的なストレスや、親しい人の死といった
強いショックは、十分病気の引き金となります。
逆に、うれしいという感情も度を超すと強いストレスになり、
体が対処できずに病気になることがあります。
これを内傷七情(ないしょうしちじょう)といいます。

七情は、自律神経と深い関係があります。
しかも自律神経は、臓器の働きと直接かかわっているので、
悩みや心配事、ストレスなどで心理的にダメージを受けている
状態では、身体の機能にも異常をきたします。
「体調が悪いので検査を受けたけど、異常がみつからない」
というときには、精神的ダメージが自律神経にも悪影響を与えて
いる場合が多いのです。
更年期症状は、自律神経の失調によるものが多いことはよく
知られています。
心の問題が更年期症状を起こしているともいえるでしょう。
七情の乱れには、おもに消化器系、自律神経系、免疫系に現れます。
心を癒し、休ませ、コントロールすることによって、病気を防ぎ、
病気になりにくい体をつくることができます。


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